整形外科専門医とは
整形外科は、骨・関節・靭帯・筋肉・脊椎・神経・血管など、いわゆる「運動器」と呼ばれる身体の器官を総合的に診療する専門分野です。
医師国家試験に合格した医師は制度上、自由に標榜科目を掲げることができます。しかし、整形外科専門医となるためには、日本整形外科学会が定める6年間の専門研修を修了し、学会発表や論文発表などの実績を積んだうえで、専門医試験に合格する必要があります。
専門医取得後も5年ごとの更新制度があり、継続的な研鑽が求められます。専門医資格は、知識と経験の両面を備えた医師であることの一つの指標です。
整形外科は全身の運動器を総合的に診る診療科です
整形外科は全身の運動器を総合的に診る診療科です
整形外科の診療範囲は非常に幅広く、特定の部位のみではなく全身の運動器を対象とします。
・頚椎症や腰痛症、椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患
・肩、肘、手の疾患
・股関節や膝関節の変形性関節症
・足の疾患
・骨折や外傷
・スポーツ障害
・骨粗鬆症
・手足のしびれや神経障害
運動器は互いに関連しているため、局所だけではなく全身を総合的に評価することが重要です。
越谷市において、日常的な痛みから専門的判断を要する疾患まで幅広く対応できる体制を整えています。
当院の専門医体制について
当院の専門医体制について
当院では院長に加え、各分野を専門とする非常勤医師が診療にあたっています。
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 脊椎脊髄外科専門医
- 日本人工関節学会認定医
- 日本足の外科学会認定医
- (肩外科は認定医制度がありません)
それぞれが専門領域における豊富な経験を有しており、専門外来として診療を行っています。
そのため、大学病院などの高度医療機関を受診することなく、越谷市にいながら専門的な診療を受けていただくことが可能です。
必要に応じて適切な医療機関と連携を図りながら、地域完結型の整形外科診療を目指しています。
院長のこれまでの歩みと専門性
2000年に医師免許を取得し、獨協医科大学埼玉医療センター整形外科に入局、野原裕教授、故大関覚教授のもとで整形外科医としての基礎を築きました。
外傷診療、関節鏡手術、人工関節置換術など運動器全般にわたる診療に携わり、整形外科専門医を取得しました。
診療経験の中では特に肩関節外科分野の手術に多く従事してきましたが、日常診療においては整形外科全般の知識と経験を基盤とし、総合的な判断を行っています。
専門医制度が求められる理由
医療が高度化・細分化する中で、専門的知識と経験を体系的に修得した医師の存在は重要です。整形外科専門医制度は、一定水準以上の診療能力を担保し、患者さまが安心して医療を受けられる指標の一つとなっています。
当院では、専門医資格を単なる肩書きではなく、継続的に学び続ける責任として捉えています。
地域医療における整形外科専門医の役割
越谷市のような地域医療の現場では、日常的な痛みから専門的判断を要する疾患まで幅広い対応が求められます。
高度医療機関へ紹介すべき症例を見極めることも、地域の整形外科専門医の大切な役割です。必要に応じて適切な医療機関と連携しながら、地域で完結できる医療の提供を目指しています。
越谷市で整形外科専門医をお探しの方へ
越谷市で整形外科をお探しの方にとって、「どの医療機関を選ぶか」は大切な判断になります。
当院では複数の整形外科専門医が在籍し、さらに各分野の専門医による外来診療体制を整えています。
肩や膝の痛み、腰痛、脊椎疾患、足のトラブル、スポーツ外傷、小児整形外科など、運動器に関するお悩みに幅広く対応いたします。
越谷市の地域医療の一端を担う整形外科として、高度医療機関と連携しながら安心してご相談いただける診療を提供してまいります。
整形外科専門医に関する私見
医師国家試験に合格した医師は、開業の際に制度上は自由に標榜科目を選択することができます。
しかし、整形外科専門医となるためには、日本整形外科学会に入会し、学会が定めるガイドラインに沿った6年間の専門研修を修了する必要があります。その過程では学会発表や論文発表などの実績が求められ、資格審査を経て専門医試験に合格しなければなりません。
日本整形外科学会では、整形外科専門医を、あらゆる運動器(骨、関節、靭帯、筋肉、脊椎脊髄、四肢の神経・血管など)に関する科学的知識と高い倫理観を備え、進歩する医学の新しい知識と技術の修得に努め、運動器疾患の病態を正しく把握し、高い診療実践能力を有する医師であると位置づけています。
専門医取得後も5年ごとの更新制度があり、学会や研究会への参加、症例提出などが義務付けられています。近年では、複数回更新後の症例提出免除制度が廃止され、2026年度以降はeテストも導入されるなど、継続的な知識の確認がより厳格化されています。専門医とは、取得して終わりではなく、生涯にわたり研鑽を続ける責任を伴う資格であると感じています。
整形外科は外科系診療科であり、座学のみならず実際の手術手技を体得することが不可欠です。その習得には長い年月を要します。
私が医師免許を取得したのは2000年です。その数年後に新医師臨床研修制度が始まったため、いわゆる旧研修医制度で育った世代にあたります。研修医時代は、第三助手になれれば良いほうで、第四助手として術野が見えない位置に立ち続けることも珍しくありませんでした。体力的にも厳しい日々でしたが、膨大な知識と技術を学び、医師としての礎を築いた時期であったと振り返っています。
研修修了後は、越谷誠和病院、北総白井病院、八潮中央総合病院などで外傷手術を中心に経験を重ねました。その後、大学勤務を経て流山中央病院在籍中に整形外科専門医を取得しました。この頃より肩関節外科に多く携わり、関節鏡手術を診療の中心としてきました。
大学帰局後は鏡視下手術を軸に、下肢人工関節置換術など関節外科診療にも従事しました。東埼玉総合病院出向時には肩関節手術を中心に、人工関節手術を含む多くの関節外科手術に携わる機会を得ました。
2013年に再び大学病院の常勤医となり上肢グループに所属しました。研修当初は下肢人工関節やスポーツ整形を専門とするつもりであったため複雑な思いもありましたが、早朝からの英文論文抄読会などを通じて新たな学びを重ね、視野を広げることができました。
2014年には、日本でもリバース型人工肩関節が承認され、広範囲腱板断裂に高度な関節症を伴う症例に対しても、より安定した治療成績が期待できるようになりました。整形外科医療の進歩を実感した出来事の一つです。
2021年春、整形外科医として22年目を迎えました。
振り返ると、4〜5年ごとに新しい分野や治療法の波が訪れ、その変化に遅れないよう努めてきた年月であったように思います。専門医とは、知識や技術の量だけでなく、変化を受け入れ、学び続ける姿勢そのものを問われる資格なのかもしれません。

