五十肩(凍結肩)とは
五十肩(凍結肩)とは
五十肩とは江戸時代からある呼称で、「年齢とともに自然に治る肩の痛み」と考えられてきました。
しかし実際には、自然経過で軽快せず、長期間にわたり肩の痛みと可動域制限が続く方も少なくありません。
狭い意味では五十肩は「凍結肩(frozen shoulder)」と呼ばれ、肩関節包が肥厚・癒着することで関節が硬くなり、腕が上がらなくなる状態を指します。
このような症状はありませんか?
- 夜寝ていると痛くて目が覚める
- 安静時もしんしん痛む
- 90度以上腕が上がらない
- 頭に手が届かない
- エプロンの紐が結べない・
凍結肩では、自動挙上だけでなく他動挙上も制限されることが特徴です。
本当に五十肩でしょうか?
「肩が上がらない」原因は凍結肩だけではありません。
・腱板断裂
・頚椎由来の神経障害
・骨折や外傷
・神経痛性筋萎縮症
これらとの鑑別が極めて重要です。
当院ではまず超音波、場合によりMRIを用いて正確に診断します。
凍結肩の経過と保存治療
一般的に
炎症期
↓
拘縮期
↓
回復期
という経過をたどります。
半年から2年ほどで改善するとされますが、
7年経過しても可動域制限が残るという報告もあります。
まずは
・理学療法
・消炎鎮痛薬
・関節内注射
・エコー下ブロック
を行います。
しかし、3か月以上適切な保存治療を行っても改善しない場合、次の選択肢を検討します。
麻酔下非観血的肩関節授動術(いわゆるサイレントマニピュレーション)
麻酔下非観血的肩関節授動術(いわゆるサイレントマニピュレーション)
強い拘縮が残る凍結肩に対して、外来・日帰りで行う非観血的関節授動術です。
腕神経叢ブロック(斜角筋間アプローチ)により肩周囲を麻酔し、癒着した関節包を徒手的に授動します。
もちろん関節鏡を用いずに行うため皮膚切開はありません。
当院の特徴
当院の特徴
当院では
✔ 肩関節鏡手術1000例以上の経験を有する院長とペインクリニック専門医、麻酔科専門医の副院長が担当
✔ エコーガイド下で安全に実施
という体制で行っています。
当院では肩関節を専門として診療してきた経験をもとに、安全性を最優先に授動術を行っています。
治療の流れ
- エコー下で腕神経叢ブロック
- 麻酔効果を確認(約15分)
- 仰向けで関節授動
- 必要に応じ関節内注射
- 三角巾固定で帰宅
- 翌日より理学療法開始
術後のリハビリが最も重要であり、
約3か月の継続通院が必要です。
適応と注意点
以下の場合は実施できません。
・高度な骨粗鬆症
・局所麻酔薬アレルギー
・重度の呼吸器疾患
・頻回のリハビリ通院が困難な方
安全性を最優先に適応を判断します。
改善しない場合の次の選択肢
麻酔下授動術で改善しない場合や、重度の拘縮では
全身麻酔下で関節鏡を用いた関節包リリース術を行います。
肩関節の専門手術を数多く経験しているからこそ、
保存治療から手術まで一貫した判断が可能です。
越谷市で凍結肩の治療をお探しの方へ
五十肩は「年だから仕方ない」と我慢する病気ではありません。
越谷市で凍結肩や長引く肩の痛みにお悩みの方はご相談ください。
整形外科専門医として、病態に応じた最適な治療をご提案いたします。

