変形性肩関節症|肩の痛み・可動域制限の原因となる肩関節の変性


変形性肩関節症とは(病態)

変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減ることにより痛みや可動域制限を生じる疾患です。

肩関節は膝や股関節と異なり体重を直接支える関節ではありません。そのため変形の進行は比較的緩やかですが、腱板断裂を伴う場合や長期間放置された場合には進行しやすくなります。

軟骨が摩耗すると関節の適合性が低下し、動作時のゴリゴリ感や引っかかり、安静時痛、夜間痛が出現することがあります。


症状

・肩を動かすとゴリゴリする
・挙上時に強い痛みがある
・夜間にうずくような痛みがある
・着替えや洗髪が困難になる

進行すると安静時にも痛みが持続します。


診断

レントゲン検査で関節裂隙の狭小化や骨棘形成を確認します。

腱板断裂の有無を評価するため、必要に応じてMRIや超音波検査を行います。当院では院内1.5テスラMRIを用いて精密な診断が可能です。


保存治療

初期~中期では保存療法が基本となります。

・生活指導
・運動器リハビリ
・関節内注射(ヒアルロン酸など)
・鎮痛薬

肩は荷重関節ではないため、適切な治療により症状が安定することも少なくありません。

手術

保存療法で改善しない高度な変形や、腱板断裂を伴う症例では手術を検討します。

・人工肩関節置換術
・リバース型人工肩関節置換術

患者さまの年齢、活動性、腱板の状態により術式を選択します。

人工関節は除痛効果の高い治療ですが、十分な保存治療を行ったうえで最終的に選択されるべき治療です。

人工関節は除痛効果の高い手術でありますが、適切な保存治療(生活指導、注射、リハビリなど)を十分に行ったうえで最終的に選択されるべき術式です。

早期受診の重要性

肩関節は体重を支える関節ではないため、

「電気治療」や「ヒアルロン酸注射」などを受けながら長期間我慢されている患者さんも少なくありません。

しかし症状を我慢し続けていると

  • 関節破壊の進行
  • 手術以外の治療が困難になる
  • 手術自体が難しくなる

といった状況になることがあります。

骨の破壊が進むと、人工関節を設置するための骨が不足し手術の難易度が上がることもあり、長期成績にも影響する可能性があります。

肩の痛みが長く続く場合には、早めの整形外科受診をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q:五十肩と変形性肩関節症の違いは何ですか?

五十肩(凍結肩)は関節周囲の炎症が原因で起こる疾患で、時間とともに自然に改善することもあります。

一方、変形性肩関節症は関節軟骨がすり減ることによって起こる疾患で、関節の変形が進行することがあります。

そのため、症状や進行度に応じた治療が必要になります。


Q:肩を動かすとゴリゴリ音がするのは変形性肩関節症ですか?

肩を動かしたときのゴリゴリ音は、関節の軟骨がすり減ったり、関節の動きがスムーズでなくなったときに起こることがあります。

ただし、腱板断裂や石灰沈着性腱炎など他の肩の疾患でも起こることがありますので、正確な診断には整形外科での検査が必要です。


Q:変形性肩関節症は自然に治りますか?

軟骨の摩耗そのものは元に戻ることはありませんが、リハビリや薬物療法、関節内注射などにより症状を軽減し日常生活に支障がない状態を保つことは可能です。

多くの場合、まずは保存療法を中心に治療を行います。


Q:変形性肩関節症は手術が必要になりますか?

すべての患者さんが手術になるわけではありません。

多くの場合は

  • リハビリテーション
  • 関節内注射
  • 鎮痛薬

などの保存療法で症状をコントロールできます。

ただし関節の変形が高度な場合には人工肩関節手術を検討することがあります。


Q:変形性肩関節症は放置するとどうなりますか?

症状を我慢して長期間放置すると

  • 関節の変形が進行する
  • 可動域がさらに制限される
  • 手術が難しくなる

といった可能性があります。

肩の痛みや動かしにくさが続く場合は、早めに整形外科での診察をおすすめします。

越谷市で肩の痛みにお悩みの方へ

えのもと整形外科クリニックでは、

  • レントゲン検査
  • MRI検査
  • リハビリテーション

を組み合わせて肩関節疾患の診断と治療を行っています。

変形性肩関節症をはじめ、肩の痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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